第08章 整形外科疾患 / B. 関節疾患
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Question
問題 629 五十肩について誤っているのはどれか。
  1. 1原因は退行性変性不正解
  2. 2肩関節可動域は正常正解!
  3. 3運動時の痛み不正解
  4. 4運動療法の適応不正解
Explanation
解説
1. [誤り]五十肩の原因は肩関節周囲軟部組織(腱板・関節包・滑液包など)の加齢に伴う退行変性を基盤とした炎症である。教科書にも「肩関節周囲軟部組織の加齢による退行変性を基盤に炎症性病変を生じた症候群」と記載されている。
2. [正解]五十肩では肩関節可動域は正常ではなく、著しく制限される。関節包の拘縮により外転・外旋・内旋の全方向に可動域制限が生じる。結帯動作(外転+内旋)や結髪動作(外転+外旋)が困難になるのが典型的な所見であり、「可動域は正常」という記述は明らかに誤りである。むしろ、拘縮がない場合には腱板断裂や上腕二頭筋長頭腱障害を疑うべきとされる。
3. [誤り]五十肩では肩関節運動時に疼痛が出現する。特に夜間痛が強いのが特徴であり、寒冷刺激でも増悪する。痛みは肩周囲のみならず上腕や肘まで放散することがある。
4. [誤り]急性期の炎症が治まった後は、拘縮の予防・改善のため運動療法(振り子体操・コッドマン体操など)が適応となる。治療法には保存的治療(薬物療法・リハビリテーション・鍼灸・マッサージ)と手術療法があるが、保存的治療が中心である。
Key Points
ポイント
  • 五十肩の3大特徴は「疼痛」「可動域制限」「退行変性が基盤」である。可動域制限がない場合には腱板断裂を疑う。痙縮期→拘縮期→回復期の経過をたどり、1年〜1年半で改善する。有痛弧徴候(painful arc sign:外転60〜120度で痛み)が陽性の場合は腱板断裂の要素が強い。
  • 重要用語: 五十肩, 可動域制限, 退行性変性, 腱板断裂, 有痛弧徴候 を正確に理解しておくこと。
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