第08章 整形外科疾患 / B. 関節疾患
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Question
問題 625 捻挫について誤っている記述はどれか。
  1. 1無理な関節運動を強いられたときに起こる。不正解
  2. 2関節面の損傷である。正解!
  3. 3受傷外力と同一方向の外力により疼痛が再現する。不正解
  4. 4急性期には患部を冷やす。不正解
Explanation
解説
1. [誤り]捻挫は関節に正常可動域を超える無理な外力が加わったときに起こる外傷である。スポーツ中の着地、階段での踏み外し、転倒などで関節が強制的に動かされることで発生する。
2. [正解]捻挫は関節を支持する靭帯、関節包、腱などの軟部組織の損傷であり、関節面(関節軟骨や骨)の損傷ではない。関節面の損傷は関節内骨折や骨軟骨骨折、変形性関節症で見られる病態である。捻挫は骨や関節軟骨には異常がなく、周囲の支持組織のみが損傷している状態を指す。
3. [誤り]受傷時と同じ方向の外力(ストレステスト)を加えると、損傷された靭帯に伸張力が加わり疼痛が再現される。この所見は損傷部位の特定に有用である。例えば足関節内がえし捻挫では、再度内がえし方向にストレスを加えると外側靭帯の損傷部に疼痛が生じる。
4. [誤り]急性期にはRICE処置(Rest:安静、Ice:冷却、Compression:圧迫、Elevation:挙上)が基本である。特に受傷後24〜72時間は炎症期であり、患部を冷やすことで腫脹と疼痛を軽減できる。温めるのは慢性期に入ってからである。
Key Points
ポイント
  • 捻挫の重症度分類:I度(靭帯の軽度伸張、不安定性なし)、II度(靭帯の部分断裂、軽度の不安定性)、III度(靭帯の完全断裂、明らかな不安定性)に分類される。
  • 足関節捻挫が最も頻度が高く、特に外側靭帯(前距腓靭帯)損傷が多い。膝関節では内側側副靭帯や前十字靭帯の損傷が多い。
  • 重要用語: 捻挫、靭帯損傷、RICE処置 を正確に理解しておくこと。
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