1. [誤り]粉砕骨折(comminuted fracture)は骨が3つ以上の骨片に粉砕された骨折を指す。一方、複雑骨折は以前は開放骨折(皮膚に創があり骨折部が外界と交通している骨折)の意味で使われたが、現在は開放骨折という用語を使用する。粉砕骨折と複雑骨折(開放骨折)は異なる概念である。
2. [正解]骨端部骨折では骨折線が関節面に及ぶことが多く(関節内骨折)、関節軟骨の不整や関節の適合性が損なわれるため、関節の機能障害(可動域制限、疼痛、不安定性)を生じやすい。また、関節面の段差が残ると変形性関節症の原因となるため、正確な解剖学的整復が必要である。小児では骨端線損傷により成長障害を来すこともある。
3. [誤り]副子(シーネ)の長さは骨折部の上下の関節を固定できる長さが必要である。例えば前腕骨折では手関節から肘関節を越える長さが必要であり、約15cmでは不十分である。適切な固定には骨折部を中心に上下の関節を含む長さの副子を当てる。
4. [誤り]骨に鋼線(キルシュナー鋼線など)や金属ピンを刺入して直接牽引する方法は直達牽引法(骨牽引)である。介達牽引法は皮膚を介して行う牽引で、絆創膏や布を用いて皮膚に牽引力を加える方法(皮膚牽引)を指す。