1. [正解]発症直後の脳梗塞(超急性期)の発見には、MRI検査、特に拡散強調画像(DWI: Diffusion Weighted Imaging)が最も適している。DWIでは発症数分後から虚血部位が高信号として明瞭に描出されるため、超急性期の脳梗塞診断に極めて有用である。また、FLAIR画像やT2*強調画像と組み合わせることで、発症時刻の推定や出血性変化の有無も評価できる。
2. [誤り]脳血流シンチグラフィ(SPECT)は脳血流の評価や慢性期の脳梗塞の病態把握には有用だが、超急性期の脳梗塞の発見という点ではMRIに劣る。検査に時間がかかることや空間分解能の点でも限界がある。主に脳血流の定量評価や脳血管予備能の評価に用いられる。
3. [誤り]単純X線撮影(レントゲン撮影)では脳実質の詳細な評価ができず、脳梗塞の診断には全く不適切である。頭蓋骨は描出されるが、脳組織の軟部陰影の差を捉えることができないため、脳梗塞や脳出血などの脳実質病変の診断には役立たない。頭部外傷時の骨折の診断には用いられる。
4. [誤り]CTは脳出血の診断には優れており、脳梗塞の除外診断として緊急時に有用だが、発症直後(超急性期)の脳梗塞は描出されにくい。通常、CTで脳梗塞の低吸収域が明瞭になるのは発症後6〜24時間以降である。ただし、緊急性や検査の簡便性から、まずCTで脳出血を除外してから治療を開始することが多い。