1. [誤り]ウイルス感染が発症の引き金となるのは1型糖尿病であり、2型糖尿病ではない。1型糖尿病ではコクサッキーウイルスB群、ムンプスウイルス、風疹ウイルスなどの感染が自己免疫反応の誘因となって膵β細胞が破壊される。2型糖尿病の原因は遺伝的素因に過食・運動不足・肥満などの環境因子が加わることである。
2. [誤り]膵β細胞に対する自己抗体(抗GAD抗体、抗IA-2抗体、抗インスリン抗体など)がみられるのは1型糖尿病の特徴である。1型糖尿病は自己免疫疾患であり、自己抗体により膵β細胞が破壊されインスリン分泌が絶対的に欠乏する。2型糖尿病では自己抗体は陰性である。
3. [正解]2型糖尿病は多因子遺伝疾患であり、複数の遺伝子多型と環境因子の相互作用で発症する。家族歴は重要な危険因子であり、両親がともに2型糖尿病の場合、子供の発症率は約50%に達する。片親のみの場合でも約25~30%の発症率がある。家族集積性が高く、家族歴の聴取が診断・予防において重要である。
4. [誤り]やせ型の若年者に多いのは1型糖尿病であり、2型糖尿病ではない。2型糖尿病は肥満傾向の中高年(40歳以上)に多く発症する。肥満によるインスリン抵抗性の増大が発症の重要な要因である。ただし近年、若年者の2型糖尿病も増加傾向にあるが、その場合も肥満を伴うことが多い。