第07章 代謝・栄養疾患 / A. 糖代謝異常
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Question
問題 534 糖尿病の3大合併症でないのはどれか。
  1. 1網膜症不正解
  2. 2心筋症正解!
  3. 3腎症不正解
  4. 4末梢神経障害不正解
Explanation
解説
1. [誤り]糖尿病性網膜症は糖尿病三大合併症の一つである。網膜の細小血管障害により、単純網膜症→増殖前網膜症→増殖網膜症と進行し、硝子体出血や網膜剥離を来して失明に至る。成人の失明原因の第2位を占める重要な合併症であり、定期的な眼底検査が必須である。
2. [正解]心筋症は糖尿病三大合併症には含まれない。糖尿病三大合併症は細小血管障害に基づく「網膜症・腎症・末梢神経障害」である。糖尿病では大血管障害として冠動脈疾患(狭心症・心筋梗塞)を合併しやすいが、心筋症(拡張型心筋症・肥大型心筋症など)は糖尿病の直接的な合併症ではない。
3. [誤り]糖尿病性腎症は糖尿病三大合併症の一つであり、わが国の透析導入原因の第1位(約40%)を占める。糸球体の細小血管障害により、微量アルブミン尿→顕性蛋白尿→腎不全→透析と進行する。血糖・血圧コントロールとたんぱく制限食が進展抑制に重要である。
4. [誤り]末梢神経障害は糖尿病三大合併症の一つであり、三大合併症の中で最も早期に出現する。高血糖によるソルビトール蓄積と微小血管障害により末梢神経が障害され、左右対称性の手袋靴下型分布を示す感覚障害(しびれ・疼痛・感覚鈍麻)や自律神経障害(起立性低血圧・勃起障害・便秘・下痢)を呈する。
Key Points
ポイント
  • 糖尿病三大合併症の定義:細小血管障害に基づく「網膜症・腎症・末梢神経障害」。合わせて「し・め・じ」(神経・眼・腎臓)と覚える。
  • 心筋症と冠動脈疾患の違い:心筋症は心筋自体の疾患(拡張型・肥大型など)、冠動脈疾患は動脈硬化による心筋虚血(狭心症・心筋梗塞)。糖尿病では後者を合併しやすい。
  • 三大合併症の出現時期:神経障害(最も早期、数年)→網膜症(5~10年)→腎症(10~15年)。
  • 糖尿病の血管合併症の分類:細小血管障害(三大合併症)と大血管障害(動脈硬化症:冠動脈疾患・脳血管障害・末梢動脈閉塞)。
  • 重要用語:三大合併症、網膜症、腎症、末梢神経障害、心筋症、冠動脈疾患 を正確に理解しておくこと。
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