第07章 代謝・栄養疾患 / A. 糖代謝異常
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Question
問題 530 糖尿病の合併症でないのはどれか。
  1. 1緑内障正解!
  2. 2壊疽不正解
  3. 3末梢神経障害不正解
  4. 4腎症不正解
Explanation
解説
1. [正解]緑内障は眼圧上昇により視神経が障害され視野狭窄・視力低下を来す疾患であり、糖尿病の合併症ではない。原発性緑内障(閉塞隅角緑内障・開放隅角緑内障)や続発性緑内障があるが、糖尿病とは発症機序が異なる。糖尿病の眼合併症は糖尿病性網膜症(網膜の細小血管障害)であり、緑内障とは病態が全く異なる。
2. [誤り]壊疽は糖尿病の重要な合併症である。末梢動脈の動脈硬化(大血管障害)による虚血と、末梢神経障害による感覚鈍麻・無痛性潰瘍の形成、さらに易感染性が加わって、足趾などに壊疽を生じる(糖尿病性足病変)。足の壊死・潰瘍・感染を合わせて「糖尿病性足病変」とよび、重症例では下肢切断に至ることもある。
3. [誤り]末梢神経障害は糖尿病三大合併症の一つであり、最も早期に出現する。高血糖によるソルビトール蓄積と微小血管障害により末梢神経が障害され、左右対称性の手袋靴下型分布を示す感覚障害(しびれ・疼痛・感覚鈍麻)や自律神経障害(起立性低血圧・便秘・下痢・排尿障害・勃起障害・発汗異常)を呈する。
4. [誤り]糖尿病性腎症は糖尿病三大合併症の一つであり、わが国の透析導入原因の第1位(約40%)を占める。高血糖による糸球体の細小血管障害により、腎症前期→早期腎症(微量アルブミン尿)→顕性腎症(蛋白尿)→腎不全期→透析療法期と進行する。血糖・血圧コントロールとたんぱく制限食が進展抑制に重要である。
Key Points
ポイント
  • 緑内障と糖尿病性網膜症の違い:緑内障は眼圧上昇による視神経障害(視野狭窄)、糖尿病性網膜症は網膜の細小血管障害(視力低下・失明)。
  • 糖尿病の眼合併症:網膜症(三大合併症)、白内障(水晶体混濁)。緑内障は含まれない。
  • 糖尿病性足病変の3要素:大血管障害(虚血)+末梢神経障害(感覚鈍麻)+易感染性→壊疽・潰瘍・感染。
  • 糖尿病三大合併症:神経障害・網膜症・腎症。細小血管障害が共通病態。「し・め・じ」(神経・眼・腎臓)。
  • 重要用語:緑内障、糖尿病性網膜症、糖尿病性足病変、末梢神経障害、糖尿病性腎症 を正確に理解しておくこと。
眼疾患病態主な症状糖尿病との関連
糖尿病性網膜症網膜細小血管障害視力低下、失明三大合併症
緑内障眼圧上昇→視神経障害視野狭窄関連なし
白内障水晶体混濁視力低下糖尿病で早期発症
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