1. [誤り]糖尿病性網膜症は糖尿病三大合併症の一つである。網膜の細小血管障害により、毛細血管瘤・点状出血・硬性白斑(単純網膜症)→軟性白斑・静脈異常(増殖前網膜症)→新生血管・硝子体出血・網膜剥離(増殖網膜症)と進行し、成人の失明原因の第2位を占める。定期的な眼底検査と血糖コントロールが重要である。
2. [誤り]糖尿病性ニューロパチー(神経障害)は糖尿病三大合併症の中で最も早期に出現する。高血糖によるソルビトール蓄積と微小血管障害により末梢神経が障害される。左右対称性の手袋靴下型分布を示す感覚障害(しびれ・疼痛・感覚鈍麻)や自律神経障害(起立性低血圧・便秘・排尿障害・勃起障害)を呈する。
3. [正解]くも状血管腫は肝硬変などの慢性肝疾患で見られる皮膚所見であり、糖尿病の合併症ではない。肝臓でのエストロゲン代謝障害により血中エストロゲンが増加し、体幹部の皮膚に中心から放射状に拡張した細血管が蜘蛛の脚のように見える病変である。肝硬変の他の皮膚所見として手掌紅斑・女性化乳房などがある。
4. [誤り]糖尿病性腎症は糖尿病三大合併症の一つであり、わが国の透析導入原因の第1位(約40%)を占める重要な合併症である。糸球体の細小血管障害により、腎症前期→早期腎症(微量アルブミン尿)→顕性腎症(蛋白尿)→腎不全期→透析療法期と進行する。血糖・血圧コントロールとたんぱく制限食が進展抑制に重要である。