1. [誤り]糖尿病には遺伝的素因が強く関与する。特に2型糖尿病は多因子遺伝疾患であり、複数の遺伝子多型と環境因子(過食・運動不足・肥満)の相互作用で発症する。家族歴は重要な危険因子であり、両親がともに2型糖尿病の場合、子供の発症率は約50%に達する。1型糖尿病でもHLA(ヒト白血球抗原)との関連が知られている。
2. [正解]プリン代謝異常は痛風(高尿酸血症)の原因であり、糖尿病とは代謝経路が異なる別の疾患である。プリン体は核酸の構成成分で、その最終代謝産物が尿酸である。プリン体の過剰摂取や尿酸排泄低下により高尿酸血症となり、尿酸塩結晶が関節に沈着して痛風発作を起こす。糖尿病は糖代謝の異常であり、プリン代謝(核酸代謝)とは病態が全く異なる。
3. [誤り]多尿は糖尿病の三主徴(多尿・多飲・多食)の一つである。血糖値が腎の糖再吸収閾値(約160~180mg/dl)を超えると、尿中にグルコースが排泄される。尿細管内のグルコースが浸透圧を上昇させ、水分の再吸収が阻害されて尿量が増加する(浸透圧利尿)。1日3~4L以上の多尿となることもある。
4. [誤り]蛋白尿は糖尿病性腎症の重要な所見である。高血糖による糸球体の細小血管障害が進行すると、糸球体基底膜の透過性が亢進し、まず微量アルブミン尿(30~300mg/日)が出現し、さらに顕性蛋白尿(300mg/日以上)へ進行する。最終的には腎不全に至り、透析導入の原因疾患の第1位を占める。