1. [正解]糖尿病はインスリンの分泌不足またはインスリン抵抗性の増大により発症する疾患であり、インスリンが過剰に分泌されているわけではない。1型糖尿病では膵β細胞の破壊によりインスリン分泌が絶対的に不足し、2型糖尿病ではインスリン抵抗性(インスリンが効きにくい状態)の増大と相対的なインスリン分泌低下がみられる。インスリン過剰分泌は低血糖を引き起こすインスリノーマなどの病態である。
2. [誤り]食事療法は糖尿病治療の基本中の基本であり、全ての糖尿病患者に必須である。適正なカロリー摂取(標準体重×25~30kcal/日)と栄養バランス(炭水化物50~60%、たんぱく質15~20%、脂質20~25%)により血糖コントロールを図る。運動療法と併せて生活習慣の是正が治療の土台となる。
3. [誤り]薬物療法(インスリン製剤、スルホニル尿素薬など)では低血糖に注意が必要である。低血糖症状は冷汗・動悸・手指振戦・空腹感(交感神経症状)、眠気・集中力低下・意識障害(中枢神経症状)があり、放置すると低血糖昏睡に至る。高齢者では無自覚性低血糖もあるため、血糖自己測定や規則正しい食事が重要である。
4. [誤り]糖尿病性網膜症は糖尿病三大合併症の一つである。網膜の細小血管障害により、単純網膜症(毛細血管瘤・点状出血)→増殖前網膜症(軟性白斑・静脈異常)→増殖網膜症(新生血管・硝子体出血・網膜剥離)と進行し、失明の原因となる。定期的な眼底検査が必須である。