1. [正解]糖尿病は血糖値が「上昇」する疾患であり、「下降する」という記述は誤りである。インスリンの分泌不足(1型糖尿病)やインスリン抵抗性・分泌低下(2型糖尿病)により、血糖の細胞内取り込みや利用が障害され、空腹時血糖値126mg/dl以上となる慢性高血糖を呈する。血糖値が下降するのは低血糖症であり、糖尿病とは正反対の病態である。
2. [誤り]糖尿病はインスリン依存型(1型糖尿病)と非依存型(2型糖尿病)に大別される。1型は自己免疫機序による膵β細胞の破壊でインスリン分泌が絶対的に不足し、インスリン補充が必須である。2型は遺伝的素因に過食・運動不足などの環境因子が加わってインスリン抵抗性と相対的インスリン分泌低下を来す。わが国では2型糖尿病が約95%を占める。
3. [誤り]糖尿病患者は易感染性を呈する。高血糖により白血球の貪食能や遊走能が低下し、さらに末梢循環障害による組織酸素供給不足や糖尿病性神経障害による創傷の気づきの遅れなどから、細菌・真菌感染症にかかりやすい。足壊疽や肺炎などの重症感染症を合併しやすい。
4. [誤り]糖尿病では多尿となる。血糖値が腎の糖再吸収閾値(約160~180mg/dl)を超えると、尿中にグルコースが排泄される(尿糖陽性)。グルコースが尿細管内に存在すると浸透圧が上昇し、水分の再吸収が阻害されて尿量が増加する(浸透圧利尿)。これにより口渇・多飲も伴う三主徴(多尿・多飲・多食)を呈する。