第06章 内分泌疾患 / C. 副腎疾患
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Question
問題 520 「30 歳の男性。人間ドックで高血圧を指摘された。頭痛、発汗、手指振戦、痩せを認めた。家族歴には特記事項なし。腹部CT では副腎に腫瘍を認めた。」本症例の症状を起こす物質が合成・分泌される副腎の部位はどれか。
  1. 1球状層不正解
  2. 2束状層不正解
  3. 3網状層不正解
  4. 4髄質正解!
Explanation
解説
1. [誤り]球状層は副腎皮質の最外層であり、アルドステロン(鉱質コルチコイド)を産生・分泌する。 アルドステロンはNa・水の再吸収を促進するホルモンであり、カテコールアミンは産生しない。
2. [誤り]束状層は副腎皮質の中間層であり、コルチゾール(糖質コルチコイド)を産生・分泌する。 コルチゾールは糖代謝・抗炎症作用に関与するホルモンであり、カテコールアミンは産生しない。
3. [誤り]網状層は副腎皮質の最内層であり、副腎アンドロゲン(DHEA・アンドロステンジオンなど)を産生・分泌する。 性ホルモン前駆体であり、カテコールアミンは産生しない。
4. [正解]本症例は褐色細胞腫であり、原因物質であるカテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)は副腎髄質で合成・分泌される。 副腎髄質はクロム親和性細胞(褐色細胞)から構成され、交感神経系の一部として機能する。 褐色細胞腫はこの髄質細胞から発生する腫瘍である。 | 副腎の部位 | 産生ホルモン | 関連疾患 | |:---|:---|:---| | 球状層(皮質最外層) | アルドステロン | 原発性アルドステロン症 | | 束状層(皮質中間層) | コルチゾール | クッシング症候群 | | 網状層(皮質最内層) | 副腎アンドロゲン | 副腎性器症候群 | | 髄質 | カテコールアミン | 褐色細胞腫 | <p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 副腎の層構造と産生ホルモン・関連疾患</p>
Key Points
ポイント
  • 副腎は皮質(球状層・束状層・網状層)と髄質に分かれ、それぞれ異なるホルモンを産生する。覚え方として「球はアルド、束はコルチ、網はアンドロ、髄はカテコール」と整理するとよい。褐色細胞腫は髄質由来の腫瘍である。
  • 重要用語: 副腎髄質, カテコールアミン, 球状層, 束状層, 網状層 を正確に理解しておくこと。
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