第06章 内分泌疾患 / C. 副腎疾患
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Question
問題 519 「30 歳の男性。人間ドックで高血圧を指摘された。頭痛、発汗、手指振戦、痩せを認めた。家族歴には特記事項なし。腹部CT では副腎に腫瘍を認めた。」本症例の血液検査で高値を示すのはどれか。
  1. 1コルチゾール不正解
  2. 2副腎皮質刺激ホルモン不正解
  3. 3カテコラミン正解!
  4. 4アルドステロン不正解
Explanation
解説
1. [誤り]コルチゾール高値はクッシング症候群でみられ、中心性肥満・満月様顔貌・皮膚線条が特徴的である。 本症例は痩せを伴っており、コルチゾール過剰の病態とは異なる。
2. [誤り]副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)高値はクッシング病(下垂体腺腫によるACTH過剰)やアジソン病(代償性上昇)でみられる。 本症例の高血圧・頭痛・発汗・振戦・痩せはACTH過剰の症状ではない。
3. [正解]30歳男性の高血圧・頭痛・発汗・手指振戦・痩せ・副腎腫瘍という所見は褐色細胞腫を強く示唆する。 褐色細胞腫は副腎髄質のカテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)産生腫瘍であり、血中カテコラミンが著明に高値となる。 カテコールアミン過剰により交感神経が刺激され、高血圧・頭痛・発汗・振戦・代謝亢進(痩せ)がすべて説明できる。
4. [誤り]アルドステロン高値は原発性アルドステロン症でみられ、高血圧に加え低カリウム血症による四肢麻痺が特徴的である。 発汗・振戦・痩せは原発性アルドステロン症の典型的症状ではない。
Key Points
ポイント
  • 若年者の高血圧+副腎腫瘍+交感神経刺激症状(頭痛・発汗・振戦・痩せ)は褐色細胞腫を示唆する。副腎腫瘍を見たらクッシング症候群(コルチゾール)・原発性アルドステロン症(アルドステロン)・褐色細胞腫(カテコールアミン)のいずれかを症状から鑑別する。
  • 重要用語: 褐色細胞腫, カテコラミン高値, 副腎髄質腫瘍, 発作性高血圧 を正確に理解しておくこと。
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