1. [誤り]コルチゾール高値はクッシング症候群でみられ、中心性肥満・満月様顔貌・皮膚線条が特徴的である。
本症例は痩せを伴っており、コルチゾール過剰の病態とは異なる。
2. [誤り]副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)高値はクッシング病(下垂体腺腫によるACTH過剰)やアジソン病(代償性上昇)でみられる。
本症例の高血圧・頭痛・発汗・振戦・痩せはACTH過剰の症状ではない。
3. [正解]30歳男性の高血圧・頭痛・発汗・手指振戦・痩せ・副腎腫瘍という所見は褐色細胞腫を強く示唆する。
褐色細胞腫は副腎髄質のカテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)産生腫瘍であり、血中カテコラミンが著明に高値となる。
カテコールアミン過剰により交感神経が刺激され、高血圧・頭痛・発汗・振戦・代謝亢進(痩せ)がすべて説明できる。
4. [誤り]アルドステロン高値は原発性アルドステロン症でみられ、高血圧に加え低カリウム血症による四肢麻痺が特徴的である。
発汗・振戦・痩せは原発性アルドステロン症の典型的症状ではない。