1. [誤り]クッシング症候群ではコルチゾール過剰により体幹への脂肪沈着(中心性肥満)が生じ、体重は増加する。
体重減少ではなく体重増加が正しい所見である。
2. [正解]クッシング症候群ではコルチゾール過剰により皮膚のコラーゲン合成が抑制され、皮膚が菲薄化する。
同時に中心性肥満により腹部・大腿部の皮膚が伸展されるため、赤紫色の幅広い皮膚線条(伸展性線条)が出現する。
通常の肥満でみられる白色線条と異なり、赤紫色であることがクッシング症候群に特徴的である。
3. [誤り]コルチゾールにはNa貯留作用(鉱質コルチコイド作用)があり、循環血液量増加と血管反応性亢進により高血圧をきたす。
低血圧ではなく高血圧が正しい所見である。
4. [誤り]コルチゾールは糖新生を促進しインスリン抵抗性を増大させるため、高血糖をきたす。
低血糖ではなく高血糖が正しい所見である。
| クッシング症候群の主要症状 | 機序 |
|:---|:---|
| 中心性肥満・満月様顔貌 | 脂肪の再分布 |
| 赤紫色皮膚線条 | 皮膚菲薄化+肥満による伸展 |
| 高血圧 | Na貯留・血管反応性亢進 |
| 高血糖 | 糖新生亢進・インスリン抵抗性 |
| 骨粗鬆症 | 骨形成抑制・骨吸収促進 |
<p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: クッシング症候群の主要症状と機序</p>