1. [誤り]皮膚線条はクッシング症候群や急激な体重変化でみられる所見である。
脂肪食後の急性腹症である本症例(急性胆嚢炎)では皮膚線条は関連しない。
2. [誤り]血管雑音は動脈狭窄(腎動脈狭窄症など)や動静脈瘻で聴取される所見である。
急性胆嚢炎では血管雑音は聴取されない。
3. [誤り]肋骨脊柱角(CVA)の叩打痛は腎疾患(腎盂腎炎・尿路結石など)を示唆する所見である。
胆嚢炎では右季肋部の圧痛(マーフィー徴候)が特徴的であり、CVA叩打痛ではない。
4. [正解]本症例は55歳女性・脂肪食後の右季肋部痛・白血球増多・CRP高値から急性胆嚢炎が最も考えられる。
胆嚢炎が進行し腹膜炎を合併すると、腹膜刺激症状として筋性防御(デファンス)がみられる。
触診で右季肋部を中心に筋性防御を認めることは急性胆嚢炎の重要な身体所見である。