第06章 内分泌疾患 / C. 副腎疾患
1 / 3
Question
問題 499 原発性アルドステロン症の腎臓で再吸収が亢進しているのはどれか。
  1. 1ナトリウムイオン正解!
  2. 2カリウムイオン不正解
  3. 3水素イオン不正解
  4. 4カルシウムイオン不正解
Explanation
解説
1. [正解]原発性アルドステロン症では副腎皮質球状層からアルドステロンが過剰分泌される。 アルドステロンは腎遠位尿細管および集合管においてNa⁺/K⁺交換を促進し、ナトリウムイオンの再吸収を著明に亢進させる。 その結果、体内にNaと水が貯留し、高血圧・循環血液量増大をきたす。
2. [誤り]カリウムイオンはアルドステロンの作用により遠位尿細管で排泄(分泌)が亢進する。 再吸収ではなく排泄が増加するため、低カリウム血症を生じる。
3. [誤り]水素イオンもアルドステロンの作用により腎臓での排泄が亢進する。 H⁺排泄増加の結果、代謝性アルカローシスをきたす。再吸収は亢進しない。
4. [誤り]カルシウムイオンの再吸収はアルドステロンの主要な作用ではない。 カルシウム代謝に関与するのはPTH(副甲状腺ホルモン)やビタミンDである。 | イオン | アルドステロンの作用 | 結果 | |:---|:---|:---| | Na⁺ | 再吸収亢進 | 高Na血症・高血圧 | | K⁺ | 排泄亢進 | 低K血症・四肢麻痺 | | H⁺ | 排泄亢進 | 代謝性アルカローシス | <p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: アルドステロンの腎臓における各イオンへの作用</p>
Key Points
ポイント
  • アルドステロンの腎作用は「Na再吸収促進・K排泄促進・H⁺排泄促進」の3点セットで覚える。原発性アルドステロン症では高血圧・低K血症・代謝性アルカローシスが三大所見となる。
  • 重要用語: アルドステロン, Na再吸収, 低カリウム血症, 代謝性アルカローシス を正確に理解しておくこと。
◀ 前の問題 ☰ 目次 次の問題 ▶