1. [誤り]シーハン症候群は分娩時大量出血による下垂体前葉壊死であり、TSH低下→甲状腺ホルモン低下により基礎代謝はむしろ低下する。
ACTH低下による副腎皮質ホルモン低下も加わり、代謝は全般的に低下する。
2. [誤り]巨人症は骨端線閉鎖前の成長ホルモン過剰分泌による骨・軟部組織の過成長である。
成長ホルモン過剰は代謝に影響を与えるが、基礎代謝率の著明な亢進の代表疾患ではない。
3. [正解]褐色細胞腫は副腎髄質の腫瘍でカテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)を過剰に産生する。
カテコールアミンは交感神経を刺激し、心拍数増加・血管収縮・糖代謝亢進・脂肪分解促進などの作用により基礎代謝率が著明に亢進する。
体重減少・発汗・頻脈・高血糖がみられ、甲状腺機能亢進症とともに基礎代謝亢進の代表的疾患である。
4. [誤り]クッシング症候群はコルチゾール過剰による疾患である。
中心性肥満・満月様顔貌・高血圧が主症状であり、基礎代謝率の著明な亢進は特徴的ではない。