第06章 内分泌疾患 / C. 副腎疾患
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Question
問題 492 次の文で示す患者で最も考えられるのはどれか。「35歳の男性。ロ渇、多飲、多尿(低比重尿)、水制限試験で尿量の減少はみられなかった。」
  1. 1糖尿病不正解
  2. 2心因性多尿不正解
  3. 3尿崩症正解!
  4. 4原発性アルドステロン症不正解
Explanation
解説
1. [誤り]糖尿病でも多飲・多尿がみられるが、尿中にブドウ糖が排泄されるため尿比重は高値(高浸透圧尿)となる。 本症例は低比重尿であるため糖尿病には合わない。
2. [誤り]心因性多尿(心因性多飲症)は精神的要因による過剰な水分摂取が原因の多尿である。 水制限試験を行うとADHが正常に分泌されるため尿量は減少し、尿浸透圧は上昇する。本症例では尿量が減少しなかったため該当しない。
3. [正解]口渇・多飲・多尿(低比重尿)で、水制限試験でも尿量が減少しないのは尿崩症に特徴的な所見である。 尿崩症ではADH(抗利尿ホルモン、バソプレシン)の分泌低下または腎の反応性低下により、腎臓での水再吸収が障害される。 そのため大量の希釈尿(低比重尿)が排泄され続け、水制限試験を行っても尿濃縮が起こらない。 治療にはデスモプレシン(DDAVP)の点鼻投与が有効である。
4. [誤り]原発性アルドステロン症では高血圧・低K血症が主症状であり、多尿がみられることもあるが低比重尿が主体ではない。 水制限試験の反応とは一致しない。
Key Points
ポイント
  • 尿崩症の診断には水制限試験が重要。心因性多飲症では水制限で尿濃縮がみられるが、尿崩症ではみられない。糖尿病の尿は高比重(尿糖含有)、尿崩症の尿は低比重(希釈尿)である点が鑑別のポイント。
  • 重要用語: 尿崩症, 水制限試験, ADH, 低比重尿 を正確に理解しておくこと。
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