1. [誤り]褐色細胞腫は副腎髄質からカテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)を過剰に分泌する腫瘍である。
カテコールアミンの交感神経刺激作用により血管収縮・心拍出量増加が生じ、発作性または持続性の高血圧を来す。二次性高血圧の原因となる。
2. [誤り]原発性アルドステロン症ではアルドステロンが過剰に分泌され、腎尿細管でのNa再吸収が亢進する。
その結果、循環血液量が増加し高血圧を来す。二次性高血圧の原因となる。
3. [正解]アジソン病は副腎皮質機能低下症であり、コルチゾール・アルドステロンの分泌が低下する。
アルドステロン低下によりNa排泄が増加し循環血液量が減少するため、むしろ低血圧を呈する。
したがって、アジソン病は二次性高血圧の原因とはならず、低血圧の原因疾患である。
4. [誤り]バセドウ病(甲状腺機能亢進症)では甲状腺ホルモン過剰により心拍出量が増大する。
そのため収縮期血圧が上昇し、二次性高血圧の原因となる。
| 疾患 | 血圧への影響 | 機序 |
|:---|:---|:---|
| 褐色細胞腫 | 高血圧 | カテコールアミン過剰→血管収縮 |
| 原発性アルドステロン症 | 高血圧 | Na・水再吸収亢進→循環血液量増加 |
| バセドウ病 | 収縮期高血圧 | 心拍出量増大 |
| アジソン病 | 低血圧 | アルドステロン低下→Na喪失 |
<p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 内分泌疾患と血圧変動</p>