1. [誤り]眼球突出はバセドウ病(甲状腺機能亢進症)の特徴的所見である。
メルゼブルクの三主徴の一つであり、肝硬変とは無関係である。
2. [誤り]静止時振戦はパーキンソン病の特徴的所見(安静時の手指の丸薬丸め運動など)である。
肝硬変に伴う肝性脳症では羽ばたき振戦(flapping tremor)がみられるが、静止時振戦とは異なる。
3. [誤り]中心性肥満(体幹部肥満、四肢はやせ)はクッシング症候群の特徴的所見である。
コルチゾール過剰による脂肪の再分布が原因であり、肝硬変ではむしろ筋萎縮・るいそうがみられる。
4. [正解]肝硬変では肝機能低下によりエストロゲンの不活化(代謝・分解)が障害される。
その結果、男性ではエストロゲンの相対的増加により女性化乳房がみられる。
同様の機序で手掌紅斑・クモ状血管腫も生じ、これらは肝硬変の重要な身体所見である。