1. [誤り]高血圧は脂質異常症とともに動脈硬化の危険因子となるが、脂質異常症の直接的原因ではない。
高血圧と脂質異常症は併存することが多いが、因果関係ではなく並列の関係である。
2. [誤り]甲状腺機能亢進症では代謝が亢進し、コレステロールの消費・分解が促進されるため、むしろ総コレステロールは低値となる。
なお甲状腺機能低下症では逆にコレステロールが上昇し、続発性脂質異常症の原因となる。
3. [誤り]十二指腸潰瘍は消化管の疾患であり、脂質代謝との直接的な関連はない。
上腹部痛・黒色便などが主症状であり、脂質異常症の原因とはならない。
4. [正解]ネフローゼ症候群では大量の蛋白尿により低アルブミン血症が生じる。
これに対する代償反応として肝臓でのリポ蛋白(VLDL・LDL)合成が亢進し、高LDLコレステロール血症・高トリグリセリド血症をきたす。
このようにネフローゼ症候群は続発性脂質異常症の代表的な原因疾患である。
| 原因疾患 | 脂質異常の機序 |
|:---|:---|
| ネフローゼ症候群 | 低アルブミン→肝でのリポ蛋白合成亢進 |
| 甲状腺機能低下症 | 代謝低下→コレステロール分解低下 |
| 糖尿病 | インスリン作用不足→脂質代謝異常 |
| クッシング症候群 | コルチゾール過剰→脂質沈着 |
<p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 続発性脂質異常症の主な原因疾患</p>