第06章 内分泌疾患 / B. 甲状腺疾患
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Question
問題 463 「50歳の女性。無気力、易疲労感を主訴として来院。皮膚は乾燥し、顔面・下腿に明らかな圧痕を残さない浮腫がある。舌肥大と嗄声を認め、腱反射は遅延していた。」この病変臓器を直接刺激する物質を放出するのはどれか。
  1. 1大脳皮質不正解
  2. 2視床下部不正解
  3. 3下垂体正解!
  4. 4松果体不正解
Explanation
解説
1. [誤り]大脳皮質は高次脳機能(思考・記憶・言語など)を担う部位である。 甲状腺を直接刺激するホルモンは大脳皮質からは分泌されない。
2. [誤り]視床下部はTRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)を分泌するが、TRHは下垂体を刺激する。 視床下部は甲状腺を間接的に調節するが、直接刺激するのは下垂体のTSHである。
3. [正解]本症例は甲状腺機能低下症であり、病変臓器は甲状腺である。 甲状腺を直接刺激するのは下垂体前葉から分泌されるTSH(甲状腺刺激ホルモン)である。 内分泌のフィードバック機構では、視床下部TRH→下垂体TSH→甲状腺ホルモンの順に分泌が調節されている。 TSHが甲状腺に直接作用して甲状腺ホルモンの合成・分泌を促進する。
4. [誤り]松果体はメラトニンを分泌し、概日リズム(体内時計)の調節に関与する。 甲状腺の刺激には関与しない。
Key Points
ポイント
  • 甲状腺を直接刺激するのは下垂体前葉から分泌されるTSHである。視床下部のTRHは下垂体を刺激するものであり、甲状腺を直接刺激するのではない。「直接刺激」と「間接的調節」の違いを正確に理解すること。
  • 重要用語: TSH, TRH, 視床下部-下垂体-甲状腺軸 を正確に理解しておくこと。
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