1. [正解]クレチン症(クレチン病)は先天性の甲状腺機能低下症であり、甲状腺ホルモンの不足により精神発達遅延および身体発育遅延をきたす。
甲状腺ホルモンは胎児期から乳幼児期の脳の発達に不可欠であり、不足すると不可逆的な知的障害を生じる。
新生児マススクリーニングにより早期発見・早期治療が可能となり、予後が改善している。
2. [誤り]手指振戦は甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の症状である。
甲状腺ホルモン過剰による交感神経亢進で振戦が生じる。クレチン症は機能低下症であるため該当しない。
3. [誤り]頻脈は甲状腺機能亢進症の代表的症状である。
クレチン症(機能低下症)では代謝低下により徐脈傾向となる。
4. [誤り]多汗は甲状腺機能亢進症の症状であり、代謝亢進・産熱量増加による。
クレチン症では皮膚は乾燥し、発汗は減少する。