第06章 内分泌疾患 / B. 甲状腺疾患
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Question
問題 456 甲状腺刺激ホルモンが高値となるのはどれか。
  1. 1アジソン病不正解
  2. 2バセドウ病不正解
  3. 3粘液水腫正解!
  4. 4胞状奇胎不正解
Explanation
解説
1. [誤り]アジソン病は副腎皮質機能低下症であり、ACTHの上昇がみられる疾患である。 TSH(甲状腺刺激ホルモン)とは関連しない内分泌疾患である。
2. [誤り]バセドウ病では抗TSH受容体抗体により甲状腺が刺激され、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される。 甲状腺ホルモン高値に対するネガティブフィードバックにより、TSHはむしろ著明に低下する。
3. [正解]粘液水腫は原発性甲状腺機能低下症の病態であり、甲状腺自体の障害により甲状腺ホルモンが低下している。 甲状腺ホルモンの低下に対するネガティブフィードバック機構により、下垂体からのTSH分泌が代償性に増加する。 これは内分泌系のフィードバック調節の典型例であり、原発性と中枢性の鑑別に重要である。
4. [誤り]胞状奇胎ではhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)が大量に産生される。 hCGはTSHと構造が類似しており、TSH様作用で甲状腺を刺激するが、TSH自体はフィードバックにより低下する。 | 疾患 | TSH | 甲状腺ホルモン | 機序 | |:---|:---|:---|:---| | 粘液水腫(原発性低下症) | 高値 | 低値 | 甲状腺障害→フィードバックでTSH上昇 | | バセドウ病(亢進症) | 低値 | 高値 | 抗体刺激→フィードバックでTSH低下 | | 中枢性甲状腺機能低下症 | 低値 | 低値 | 下垂体障害→TSH分泌低下 | <p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 甲状腺疾患におけるTSHと甲状腺ホルモンの変動</p>
Key Points
ポイント
  • 原発性甲状腺機能低下症(粘液水腫)ではフィードバック機構によりTSHが代償性に上昇する。バセドウ病では甲状腺ホルモン過剰によりTSHは低下する。TSHの高低と甲状腺ホルモンの関係は内分泌のフィードバック機構の理解に直結する。
  • 重要用語: TSH, ネガティブフィードバック, 原発性甲状腺機能低下症 を正確に理解しておくこと。
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