1. [誤り]下垂体性尿崩症では下垂体後葉から分泌される抗利尿ホルモン(ADH、バゾプレッシン)の分泌が低下している。ADHは腎臓の遠位尿細管と集合管に作用して水の再吸収を促進するため、ADH分泌低下により尿が濃縮されず大量の希釈尿が排泄される。
2. [誤り]尿崩症の原因として、続発性尿崩症(脳腫瘍・外傷・脳外科手術・脳出血などに起因)が約60%と頻度が高く、原因が明らかでない特発性尿崩症は約39%、家族性尿崩症は約1%である。
3. [正解]尿崩症では高血糖は認められない。高血糖をきたすのは糖尿病である。尿崩症と糖尿病はともに多尿を呈するが、尿崩症は低張尿(尿浸透圧低下)で尿糖陰性、糖尿病は高血糖により尿糖陽性という点で鑑別できる。
4. [誤り]ADH分泌低下により腎臓での水再吸収が障害され多尿(1日5L以上、ときに10Lを超える)となる。体液の喪失を補うため代償的に多飲(口渇、口内灼熱感)が生じ、飲水行動が亢進する。