第06章 内分泌疾患 / A. 下垂体疾患
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Question
問題 423 下垂体性尿崩症について誤っている記述はどれか。
  1. 1バゾプレッシンの分泌が低下している。不正解
  2. 2続発性尿崩症の頻度が高い。不正解
  3. 3高血糖を認める。正解!
  4. 4多飲となる。不正解
Explanation
解説
1. [誤り]下垂体性尿崩症では下垂体後葉から分泌される抗利尿ホルモン(ADH、バゾプレッシン)の分泌が低下している。ADHは腎臓の遠位尿細管と集合管に作用して水の再吸収を促進するため、ADH分泌低下により尿が濃縮されず大量の希釈尿が排泄される。
2. [誤り]尿崩症の原因として、続発性尿崩症(脳腫瘍・外傷・脳外科手術・脳出血などに起因)が約60%と頻度が高く、原因が明らかでない特発性尿崩症は約39%、家族性尿崩症は約1%である。
3. [正解]尿崩症では高血糖は認められない。高血糖をきたすのは糖尿病である。尿崩症と糖尿病はともに多尿を呈するが、尿崩症は低張尿(尿浸透圧低下)で尿糖陰性、糖尿病は高血糖により尿糖陽性という点で鑑別できる。
4. [誤り]ADH分泌低下により腎臓での水再吸収が障害され多尿(1日5L以上、ときに10Lを超える)となる。体液の喪失を補うため代償的に多飲(口渇、口内灼熱感)が生じ、飲水行動が亢進する。
Key Points
ポイント
  • 尿崩症は中枢性(ADH分泌低下)と腎性(ADH作用不全)に分類され、中枢性が多い
  • 診断では尿量1日5L以上、低張尿、高Na血症、高浸透圧血症がみられ、水制限試験で尿濃縮不良を確認する
  • 治療はデスモプレシン(DDAVP)点鼻投与が有効で、尿崩症自体の生命予後は良好である
  • 重要用語: 抗利尿ホルモン, 低張尿, 尿糖陰性, 水制限試験 を正確に理解しておくこと。
疾患多尿血糖尿糖尿比重原因
尿崩症あり正常陰性低下ADH分泌低下
糖尿病あり高値陽性上昇インスリン作用不足
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