第05章 腎・尿器疾患 / F. 前立腺疾患
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Question
問題 416 前立腺肥大症について正しいのはどれか。
  1. 1蛋白尿がみられる。不正解
  2. 2夜間頻尿がみられる。正解!
  3. 3直腸指診では石のように硬く触れる。不正解
  4. 4骨転移がみられる。不正解
Explanation
解説
1. [誤り]蛋白尿は糸球体腎炎やネフローゼ症候群など糸球体疾患で生じる所見であり、前立腺肥大症の特徴的所見ではない。前立腺肥大症は下部尿路の閉塞性疾患であり、糸球体障害を伴わないため蛋白尿は通常みられない。
2. [正解]前立腺肥大症では肥大した前立腺が尿道を圧迫し、排尿障害を来す。初期には夜間頻尿が主症状として現れ、遷延性排尿、尿放出力低下、尿線細小化などの刺激症状がみられる。教科書にも初期の症状として夜間頻尿が記載されている。進行すると残尿感、排尿困難が加わり、最終的には尿閉に至る。
3. [誤り]直腸指診で石のように硬く(石様硬に)触れるのは前立腺癌の特徴的所見である。前立腺肥大症では弾性硬(ゴム様の硬さ)で表面平滑な腫大した前立腺を触知する。この違いは両疾患の鑑別に重要である。
4. [誤り]骨転移がみられるのは前立腺癌であり、前立腺肥大症は良性腫瘍であるため転移は起こらない。前立腺癌は特に骨への造骨性転移が特徴的で、骨シンチグラフィで検索する。
Key Points
ポイント
  • 前立腺肥大症と前立腺癌の鑑別が頻出。肥大症=弾性硬・良性・転移なし、癌=石様硬・悪性・骨転移ありと覚える。
  • 前立腺肥大症の初期症状は夜間頻尿であり、蛋白尿・骨転移は前立腺肥大症の所見ではない。
  • 重要用語: 前立腺肥大症、夜間頻尿、弾性硬、前立腺癌(石様硬・骨転移)、良性腫瘍 を正確に理解しておくこと。
所見前立腺肥大症前立腺癌
直腸指診弾性硬・表面平滑石様硬・硬結触知
転移なし(良性)骨転移(造骨性)
蛋白尿なしなし
夜間頻尿あり(初期)進行期にあり
腫瘍マーカー軽度上昇PSA著明上昇
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