1. [誤り]蛋白尿は糸球体腎炎やネフローゼ症候群など糸球体疾患で生じる所見であり、前立腺肥大症の特徴的所見ではない。前立腺肥大症は下部尿路の閉塞性疾患であり、糸球体障害を伴わないため蛋白尿は通常みられない。
2. [正解]前立腺肥大症では肥大した前立腺が尿道を圧迫し、排尿障害を来す。初期には夜間頻尿が主症状として現れ、遷延性排尿、尿放出力低下、尿線細小化などの刺激症状がみられる。教科書にも初期の症状として夜間頻尿が記載されている。進行すると残尿感、排尿困難が加わり、最終的には尿閉に至る。
3. [誤り]直腸指診で石のように硬く(石様硬に)触れるのは前立腺癌の特徴的所見である。前立腺肥大症では弾性硬(ゴム様の硬さ)で表面平滑な腫大した前立腺を触知する。この違いは両疾患の鑑別に重要である。
4. [誤り]骨転移がみられるのは前立腺癌であり、前立腺肥大症は良性腫瘍であるため転移は起こらない。前立腺癌は特に骨への造骨性転移が特徴的で、骨シンチグラフィで検索する。