1. [誤り]前立腺肥大症では肥大した前立腺による膀胱刺激と残尿の増加により頻尿(特に夜間頻尿)がみられる。初期症状として夜間頻尿が現れることが多く、前立腺肥大症の代表的な症状である。
2. [誤り]前立腺肥大症では排尿障害により膀胱が完全に空にならず、残尿感が生じる。残尿の増加は尿路感染症を起こしやすくし、さらに進行すると水腎症を来すこともある。
3. [誤り]前立腺肥大症の進行例では高度の残尿により膀胱内圧が上昇し、溢流性(いつりゅうせい)尿失禁をきたすことがある。膀胱が過度に充満して尿があふれ出る状態である。教科書にも尿失禁を起こすと記載されている。
4. [正解]多尿は尿量自体の増加(1日3L以上)を意味し、糖尿病や尿崩症でみられる症状である。前立腺肥大症では尿道の圧迫による排尿障害が本態であり、尿量自体は増加しない。頻尿(排尿回数の増加)と多尿(尿量の増加)は異なる概念であり、混同しないことが重要。