1. [誤り]肺梗塞(肺塞栓症)では突然の胸痛や呼吸困難が生じるが、これは血栓による肺動脈の閉塞に伴う症状であり、管腔臓器の痙攣による疝痛とは異なる。胸膜痛や血痰がみられることもある。
2. [誤り]心筋梗塞では持続性の前胸部絞扼感・圧迫感が生じるが、これは冠動脈の閉塞による心筋虚血の痛みであり、疝痛とは性質が異なる。痛みは左肩・左腕・顎などに放散することがある。
3. [正解]尿管結石は疝痛をきたす代表的な疾患である。疝痛とは管腔臓器(尿管、胆管、腸管など)の平滑筋が痙攣性に収縮することで生じる発作性の激痛である。尿管結石では結石が尿管に嵌頓して尿管平滑筋の痙攣を誘発し、腰背部から下腹部にかけての激しい疝痛発作が起こる。悪心・嘔吐・冷や汗などの自律神経症状を伴う。
4. [誤り]膀胱炎では排尿痛・頻尿・残尿感・尿混濁が主症状であり、疝痛は膀胱炎の特徴的症状ではない。膀胱炎の痛みは排尿時の灼熱感として現れる。