1. [誤り]水分制限も慢性腎不全の管理において重要であるが、保存期では蛋白質の制限が最も優先される。末期になり尿量が著しく減少した段階では水分制限も厳しくなる。
2. [誤り]糖質はエネルギー源として十分に摂取する必要がある。慢性腎不全の食事療法では低蛋白・高エネルギー食が原則であり、蛋白質を制限する分のエネルギーを糖質や脂質で補う必要がある。糖質の制限は不適切である。
3. [正解]慢性腎不全保存期では蛋白質の制限が最も重要である。蛋白質の代謝産物である尿素窒素やクレアチニンなどの老廃物は腎臓で排泄されるが、腎機能低下により排泄が障害されるため、蛋白質摂取を制限して腎臓への負担を軽減する。食事療法の基準はたんぱく質0.6〜1.0g/kg/日(GFRに応じて調整)であり、エネルギーは35kcal/kg/日以上の高エネルギー食とする。
4. [誤り]脂質もエネルギー源として適切に摂取する必要があり、蛋白質ほど厳密な制限は不要である。ただし脂質異常症は腎不全の増悪因子であるため、質的な管理は必要である。