第05章 腎・尿器疾患 / B. 腎不全
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Question
問題 398 慢性腎不全の検査所見で誤っているのはどれか。
  1. 1糸球体ろ過値(GFR)の上昇正解!
  2. 2血清クレアチニン値の上昇不正解
  3. 3高カリウム血症不正解
  4. 4正球性正色素性貧血不正解
Explanation
解説
1. [正解]慢性腎不全では糸球体の障害により濾過機能が低下するため、糸球体濾過値(GFR)は上昇ではなく低下する。GFRの低下は慢性腎不全の最も基本的な病態であり、GFRの値により腎不全のステージが分類される。GFR低下に伴い老廃物の排泄が障害され、さまざまな検査値異常や臨床症状が出現する。
2. [誤り]慢性腎不全ではGFR低下によりクレアチニンの排泄が障害され、血清クレアチニン値は上昇する。血清クレアチニンは腎機能障害の程度を最もよく反映する指標として重要である。
3. [誤り]慢性腎不全では腎でのカリウム排泄が障害されるため高カリウム血症をきたす。高カリウム血症は致死的不整脈(心室細動、心停止)の原因となるため、食事制限と厳重なモニタリングが必要である。
4. [誤り]慢性腎不全では腎臓でのエリスロポエチン産生が低下し、骨髄での赤血球産生が減少するため、正球性正色素性の腎性貧血を呈する。この貧血はエリスロポエチン製剤の投与により改善する。
Key Points
ポイント
  • 慢性腎不全ではGFRは「低下」する。「上昇」は誤りである。GFR低下が慢性腎不全の本質的な病態である。
  • 慢性腎不全の検査所見として、血清クレアチニン上昇、高カリウム血症、正球性正色素性貧血(腎性貧血)はいずれも正しい所見である。
  • 重要用語: GFR低下、血清クレアチニン上昇、高カリウム血症、正球性正色素性貧血、腎性貧血 を正確に理解しておくこと。
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