1. [誤り]慢性腎不全ではエリスロポエチン産生低下により赤血球産生が減少し、腎性貧血を呈する。多血症(赤血球増多症)はみられず、むしろ貧血が出現する。貧血は血液異常として慢性腎不全の臨床症状に挙げられている。
2. [誤り]慢性腎不全では糸球体濾過量の低下により尿素の排泄が障害され、血清尿素窒素(BUN)は低値ではなく高値を示す。BUN高値は高窒素血症の指標であり、進行すると尿毒症に至る。
3. [誤り]慢性腎不全では腎でのリン排泄が障害されるため、低リン血症ではなく高リン血症をきたす。高リン血症はカルシウムとの結合を促進し、低カルシウム血症や異所性石灰化の原因となる。
4. [正解]慢性腎不全ではナトリウム・水の排泄障害による循環血液量の増加、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系の活性化などにより高血圧症がみられる。高血圧は慢性腎不全の臨床症状として循環器症状に分類され、さらに腎機能を悪化させる増悪因子でもあるため、降圧薬による厳格な血圧管理が重要である。