1. [誤り]急性膀胱炎では頻尿・排尿痛・尿混濁がみられ、尿検査で白血球増加や細菌尿が検出される。本症例では尿一般検査・尿細菌検査ともに異常がないため、急性膀胱炎は否定的である。膀胱炎の起炎菌は大腸菌が多い。
2. [誤り]腎盂腎炎では悪寒戦慄を伴う高熱(38度以上)、腰痛、叩打痛がみられ、膿尿・細菌尿が出現する。本症例では尿検査に異常がなく、発熱もないため腎盂腎炎は考えにくい。
3. [正解]過活動膀胱は尿意切迫感を主症状とし、頻尿や夜間頻尿を伴う症候群である。尿検査や細菌検査に異常がなく、残尿もないという本症例の所見は過活動膀胱に合致する。器質的疾患がなく、膀胱排尿筋の不随意収縮が原因であり、高齢女性に多い。
4. [誤り]腎結石では疝痛発作(腰背部から下腹部への激痛)と血尿が典型的症状である。尿検査に異常がない本症例では腎結石は考えにくい。結石による痛みは非常に強い。