第05章 腎・尿器疾患 / A. 原発性糸球体腎炎
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Question
問題 385 「72歳の女性。頻尿と尿意切迫感を主訴に来院した。尿一般検査と尿細菌検査に異常はなかった。腹部超音波検査で残尿はみられなかった。」考えられる疾患はどれか。
  1. 1急性膀胱炎不正解
  2. 2腎盂腎炎不正解
  3. 3過活動膀胱正解!
  4. 4腎結石不正解
Explanation
解説
1. [誤り]急性膀胱炎では頻尿・排尿痛・尿混濁がみられ、尿検査で白血球増加や細菌尿が検出される。本症例では尿一般検査・尿細菌検査ともに異常がないため、急性膀胱炎は否定的である。膀胱炎の起炎菌は大腸菌が多い。
2. [誤り]腎盂腎炎では悪寒戦慄を伴う高熱(38度以上)、腰痛、叩打痛がみられ、膿尿・細菌尿が出現する。本症例では尿検査に異常がなく、発熱もないため腎盂腎炎は考えにくい。
3. [正解]過活動膀胱は尿意切迫感を主症状とし、頻尿や夜間頻尿を伴う症候群である。尿検査や細菌検査に異常がなく、残尿もないという本症例の所見は過活動膀胱に合致する。器質的疾患がなく、膀胱排尿筋の不随意収縮が原因であり、高齢女性に多い。
4. [誤り]腎結石では疝痛発作(腰背部から下腹部への激痛)と血尿が典型的症状である。尿検査に異常がない本症例では腎結石は考えにくい。結石による痛みは非常に強い。
Key Points
ポイント
  • 過活動膀胱は尿意切迫感を主症状とし、尿検査・細菌検査が正常である点が膀胱炎や腎盂腎炎との鑑別ポイントである。
  • 膀胱炎は膿尿・細菌尿あり、腎盂腎炎は高熱・腰痛・膿尿あり、腎結石は疝痛・血尿ありと、それぞれ特徴的な所見で鑑別できる。
  • 重要用語: 過活動膀胱、尿意切迫感、頻尿、膀胱不随意収縮 を正確に理解しておくこと。
疾患尿検査細菌検査特徴的症状
過活動膀胱正常正常尿意切迫感、頻尿
急性膀胱炎白血球増加細菌陽性排尿痛、尿混濁
腎盂腎炎白血球増加細菌陽性高熱、腰痛、叩打痛
腎結石血尿正常疝痛発作
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