第05章 腎・尿器疾患 / A. 原発性糸球体腎炎
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Question
問題 384 急性糸球体腎炎について正しいのはどれか。
  1. 1予後は良好である。正解!
  2. 2高齢者に多い。不正解
  3. 3血清補体価は上昇する。不正解
  4. 4細菌尿がみられる。不正解
Explanation
解説
1. [正解]急性糸球体腎炎の予後は一般に良好である。適切な治療(安静、食事制限)により3ヵ月以内にほとんどの症例で完全寛解する。小児では80%以上が完全治癒し、成人でも60~70%が完全寛解する。ただし成人の30~40%、小児の20%以下で慢性化することがあり、経過観察が重要である。
2. [誤り]急性糸球体腎炎は高齢者ではなく小児(特に3~12歳)に多い。男女比は2:1と男児に多い。A群β溶血性連鎖球菌による急性扁桃腺炎や咽頭炎などの上気道感染後1~3週間で発症する。生活環境の改善や抗生物質の進歩により発生頻度は減少している。
3. [誤り]急性糸球体腎炎では血清補体価は上昇ではなく低下する。溶連菌に由来する抗原と抗体が免疫複合体を形成し、これが腎糸球体に沈着する際に補体系が活性化され、補体が大量に消費される。そのため血清補体価(特にC3)は低値を示す。回復とともに補体価は正常化する。
4. [誤り]急性糸球体腎炎は免疫複合体による糸球体の炎症であり、細菌尿はみられない。細菌尿がみられるのは尿路感染症(膀胱炎、腎盂腎炎など)である。急性糸球体腎炎は溶連菌感染後の免疫反応により発症するが、腎自体に細菌感染が起きているわけではない。
Key Points
ポイント
  • 急性糸球体腎炎は予後良好な疾患である。小児に多く、溶連菌感染後1~3週間で発症し、3ヵ月以内に完全寛解することが多い。
  • 診断の重要所見を整理する:血尿(コーラ色)・蛋白尿・浮腫・高血圧・乏尿の5徴候、ASO高値(溶連菌感染の証拠)、補体価(C3)低値(免疫複合体による補体消費)。
  • 治療の原則:安静、食事制限(乏尿期は低蛋白25g/日以下、低塩分3g/日以下、水分制限)、対症療法(降圧薬、利尿薬)。
  • 重要用語: 急性糸球体腎炎、予後良好、小児に多い、溶連菌感染後、低補体血症 を正確に理解しておくこと。
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