1. [正解]急性糸球体腎炎の予後は一般に良好である。適切な治療(安静、食事制限)により3ヵ月以内にほとんどの症例で完全寛解する。小児では80%以上が完全治癒し、成人でも60~70%が完全寛解する。ただし成人の30~40%、小児の20%以下で慢性化することがあり、経過観察が重要である。
2. [誤り]急性糸球体腎炎は高齢者ではなく小児(特に3~12歳)に多い。男女比は2:1と男児に多い。A群β溶血性連鎖球菌による急性扁桃腺炎や咽頭炎などの上気道感染後1~3週間で発症する。生活環境の改善や抗生物質の進歩により発生頻度は減少している。
3. [誤り]急性糸球体腎炎では血清補体価は上昇ではなく低下する。溶連菌に由来する抗原と抗体が免疫複合体を形成し、これが腎糸球体に沈着する際に補体系が活性化され、補体が大量に消費される。そのため血清補体価(特にC3)は低値を示す。回復とともに補体価は正常化する。
4. [誤り]急性糸球体腎炎は免疫複合体による糸球体の炎症であり、細菌尿はみられない。細菌尿がみられるのは尿路感染症(膀胱炎、腎盂腎炎など)である。急性糸球体腎炎は溶連菌感染後の免疫反応により発症するが、腎自体に細菌感染が起きているわけではない。