第05章 腎・尿器疾患 / A. 原発性糸球体腎炎
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Question
問題 383 腎疾患と所見の組合せで正しいのはどれか。
  1. 1急性糸球体腎炎 低血圧不正解
  2. 2慢性腎不全 高リン血症正解!
  3. 3急性腎不全 代謝性アルカローシス不正解
  4. 4ネフローゼ症候群 低コレステロール血症不正解
Explanation
解説
1. [誤り]急性糸球体腎炎では低血圧ではなく高血圧がみられる。糸球体の炎症により糸球体濾過量が低下し、ナトリウムと水分が体内に貯留して循環血液量が増加するため血圧が上昇する。高血圧は血尿・蛋白尿・浮腫・乏尿とともに急性糸球体腎炎の主要5徴候の一つである。
2. [正解]慢性腎不全では高リン血症がみられる。腎機能低下により腎からのリン排泄が障害されるため、血清リン濃度が上昇する。高リン血症により血清カルシウムが低下し、代償的に副甲状腺ホルモン(PTH)分泌が亢進する(二次性副甲状腺機能亢進症)。これが腎性骨異栄養症の原因となる。食事療法でリン制限が必要である。
3. [誤り]急性腎不全では代謝性アルカローシスではなく代謝性アシドーシスがみられる。腎機能の急速な低下により酸(水素イオン)の排泄障害と重炭酸イオンの再吸収低下が起こり、血液pHが低下して代謝性アシドーシスを呈する。重症化するとクスマウル呼吸がみられる。
4. [誤り]ネフローゼ症候群では低コレステロール血症ではなく高コレステロール血症がみられる。低アルブミン血症に対する代償反応として肝臓でのリポ蛋白合成が亢進し、総コレステロールが250mg/dL以上となる。高脂血症はネフローゼ症候群の四大徴候の一つである。
Key Points
ポイント
  • 正しい組合せは慢性腎不全と高リン血症である。腎機能低下によりリン排泄障害→高リン血症→低Ca血症→二次性副甲状腺機能亢進症の病態連鎖を理解する。
  • 各疾患の特徴的所見を整理する:急性糸球体腎炎→高血圧、慢性腎不全→高リン血症・高K血症・代謝性アシドーシス、急性腎不全→代謝性アシドーシス、ネフローゼ症候群→高コレステロール血症。
  • 慢性腎不全の電解質・酸塩基平衡異常:高K血症、高リン血症、低Ca血症、代謝性アシドーシスが特徴的。
  • 重要用語: 慢性腎不全、高リン血症、リン排泄障害、二次性副甲状腺機能亢進症 を正確に理解しておくこと。
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