第05章 腎・尿器疾患 / A. 原発性糸球体腎炎
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Question
問題 382 ネフローゼ症候群について正しいのはどれか。
  1. 1易感染性は伴わない。不正解
  2. 2浮腫をきたす。正解!
  3. 3尿蛋白は低値である。不正解
  4. 4血中アルブミンは高値となる。不正解
Explanation
解説
1. [誤り]ネフローゼ症候群では易感染性を伴う。大量の蛋白尿により免疫グロブリン(IgG)も尿中に喪失し、液性免疫能が低下する。また補体成分(第3成分など)の喪失や、免疫抑制薬の使用により易感染性となる。肺炎球菌や大腸菌などによる感染症はネフローゼ症候群の重要な合併症である。
2. [正解]ネフローゼ症候群では浮腫をきたすことが最も特徴的である。大量の蛋白尿により血中アルブミンが低下し、血漿膠質浸透圧が低下する。その結果、血管内から組織間隙へ水分が移行し、全身性の浮腫を呈する。顔面・下肢の浮腫から始まり、重症例では胸水・腹水も伴う。浮腫はネフローゼ症候群の四大徴候の一つである。
3. [誤り]ネフローゼ症候群では尿蛋白は高値(大量)である。診断基準では尿蛋白3.5g/日以上の大量蛋白尿が必須である。糸球体の透過性が著しく亢進し、主にアルブミンが大量に尿中に漏出する。この大量蛋白尿がネフローゼ症候群の一次的な病態である。
4. [誤り]ネフローゼ症候群では血中アルブミンは低値となる。大量の蛋白尿により血清総蛋白が6.0g/dL以下、アルブミンが3.0g/dL以下に低下する。この低アルブミン血症がネフローゼ症候群の中核的な病態であり、浮腫や高脂血症などの他の症状を引き起こす原因となる。
Key Points
ポイント
  • ネフローゼ症候群では浮腫をきたす。四大徴候は大量蛋白尿(3.5g/日以上)、低蛋白血症(低アルブミン血症)、浮腫、高脂血症である。
  • 易感染性の機序を理解する:免疫グロブリン喪失→液性免疫低下→細菌感染易発性。肺炎球菌、大腸菌による感染症に注意が必要。
  • 病態の連鎖を把握する:大量蛋白尿→低アルブミン血症→膠質浸透圧低下→浮腫、および肝での脂質合成亢進→高脂血症。
  • 重要用語: ネフローゼ症候群、浮腫、大量蛋白尿、低アルブミン血症、易感染性 を正確に理解しておくこと。
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