1. [誤り]膀胱炎は下部尿路(膀胱粘膜)の感染症であり、糸球体は障害されない。頻尿、排尿痛、尿混濁などの症状を呈するが、大量蛋白尿や低蛋白血症は生じないため、ネフローゼ症候群の原因とはならない。
2. [誤り]間質性腎炎は腎間質の炎症が主体の疾患であり、糸球体病変は主体ではない。薬剤性や自己免疫性などで起こり、尿細管機能障害(尿濃縮力低下など)が主体で、大量の蛋白尿を呈することは少なく、ネフローゼ症候群の原因とはなりにくい。
3. [正解]ループス腎炎は全身性エリテマトーデス(SLE)の腎合併症であり、ネフローゼ症候群をきたす代表的疾患である。SLEは自己免疫疾患で、免疫複合体が腎糸球体に沈着して糸球体腎炎を起こす。WHO分類でクラスIV(びまん性増殖性ループス腎炎)やクラスV(膜性ループス腎炎)はネフローゼ症候群を呈しやすい。二次性ネフローゼ症候群の重要な原因である。
4. [誤り]腎盂腎炎は上部尿路(腎盂・腎実質)の細菌感染症であり、糸球体は直接障害されない。発熱、腰痛、叩打痛、膿尿が主症状で、軽度の蛋白尿はみられるが大量蛋白尿は生じないため、ネフローゼ症候群の原因とはならない。