1. [正解]急性糸球体腎炎の原因として最も多いのはA群β溶血性連鎖球菌(溶連菌)感染である。溶連菌による急性扁桃腺炎や咽頭炎などの上気道感染後に、溶連菌に由来する抗原と抗体が免疫複合体を形成し、これが腎糸球体に沈着して補体を活性化し、糸球体に炎症を起こす。これを溶連菌感染後急性糸球体腎炎という。
2. [誤り]急性糸球体腎炎は先行感染から1〜3週間後(平均2週間程度)に発症する。数ヵ月後ではない。溶連菌感染後1〜3週間の潜伏期を経て急性発症するのが特徴であり、この時間差が免疫複合体形成と沈着に要する期間である。
3. [誤り]急性糸球体腎炎では血清補体価(C3)は低値となる。免疫複合体が腎糸球体に沈着する際に補体系が活性化され、補体が大量に消費されるため血清補体価は低下する。補体価の低下は診断の重要な手がかりとなり、回復とともに正常化する。
4. [誤り]発症直後は高蛋白食ではなく低蛋白食を与える。乏尿期には厳重な蛋白制限(25g/日以下)、塩分制限(3g/日以下)、水分制限(前日の尿量+500mL)を行い、腎への負担を軽減する。尿量が増加して浮腫が改善してから徐々に制限を緩める。