第05章 腎・尿器疾患 / A. 原発性糸球体腎炎
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Question
問題 368 細菌性心内膜炎で誤っている記述はどれか。
  1. 1歯科治療が誘因となりやすい。不正解
  2. 2心雑音が聴取される。不正解
  3. 3顕微鏡的血尿が出現する。不正解
  4. 4多血症となる。正解!
Explanation
解説
1. [誤り]歯科治療は細菌性(感染性)心内膜炎の重要な誘因である。抜歯や歯石除去などの歯科処置により口腔内の細菌(連鎖球菌など)が一過性に血中に入り(一過性菌血症)、既存の弁膜症や人工弁に付着して感染を起こす。基礎心疾患を有する患者では歯科治療前に予防的抗菌薬投与が推奨される。
2. [誤り]心雑音は細菌性心内膜炎の重要な身体所見である。弁膜上に形成された疣贅(細菌の集塊と血小板・フィブリンの凝集物)により弁の閉鎖不全や狭窄が生じ、特徴的な心雑音が聴取される。既存の心雑音の性状変化や新たな心雑音の出現は診断の重要な手がかりとなる。
3. [誤り]顕微鏡的血尿は細菌性心内膜炎でしばしばみられる所見である。疣贅の一部が剥離して腎動脈に塞栓を起こし腎梗塞を生じる場合や、免疫複合体が腎糸球体に沈着して糸球体腎炎(巣状糸球体腎炎)を起こす場合に血尿が出現する。蛋白尿を伴うこともある。
4. [正解]細菌性心内膜炎では多血症ではなく貧血がみられる。慢性の感染・炎症による二次性貧血(慢性疾患に伴う貧血、炎症性貧血)が特徴的である。炎症性サイトカインによる鉄利用障害や赤血球産生抑制により正球性正色素性貧血を呈する。溶血や出血傾向も貧血の原因となる。
Key Points
ポイント
  • 細菌性心内膜炎では多血症ではなく貧血(慢性炎症による二次性貧血)がみられる。多血症は真性多血症やチアノーゼ性心疾患などで出現する。
  • 細菌性心内膜炎の診断に重要な所見を整理する:持続する発熱、心雑音、血液培養陽性、塞栓症状、免疫学的異常(血尿、点状出血、Osler結節など)。
  • 腎病変を理解する:塞栓性腎梗塞(血尿、腰背部痛)、免疫複合体型糸球体腎炎(血尿、蛋白尿)が合併しうる。
  • 重要用語: 細菌性心内膜炎、多血症ではなく貧血、歯科治療、心雑音、血尿 を正確に理解しておくこと。
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