1. [誤り]蛋白尿はネフローゼ症候群の診断基準の必須項目である。糸球体基底膜の透過性が著しく亢進し、3.5g/日以上の大量の蛋白(主にアルブミン)が尿中に漏出する。この大量蛋白尿がネフローゼ症候群のすべての病態の出発点となる。
2. [正解]ネフローゼ症候群では高ナトリウム血症ではなく、むしろ希釈性低ナトリウム血症を呈することがある。大量の蛋白尿による低アルブミン血症で有効循環血液量が減少すると、代償的に抗利尿ホルモン(ADH)が分泌され水が貯留する。この水の貯留により血中ナトリウム濃度が希釈され、低ナトリウム血症となる。
3. [誤り]浮腫はネフローゼ症候群の最も目立つ主徴である。低アルブミン血症により血漿膠質浸透圧が低下し、血管内から組織間隙へ水分が移行する。また腎尿細管でのナトリウム・水分の再吸収亢進も加わり、全身性の高度な浮腫を呈する。重症例では胸水・腹水も伴う。
4. [誤り]低蛋白血症(低アルブミン血症)はネフローゼ症候群の中核をなす病態である。大量の蛋白尿により血清総蛋白が6.0g/dL以下、アルブミンが3.0g/dL以下に低下する。この低蛋白血症が浮腫や高脂血症などの他の症状を引き起こす根本的な原因となる。