1. [誤り]細菌尿は急性腎盂腎炎の最も重要な尿所見である。膀胱から尿路を上行した細菌(大腸菌が最多)が腎盂・腎実質に感染し、尿中に大量の細菌が排泄される。尿培養で10⁵ CFU/mL以上の細菌が確認されることが診断基準となる。尿は混濁し、膿尿を呈する。
2. [正解]脂肪円柱は急性腎盂腎炎の尿所見としては適切でない。脂肪円柱はネフローゼ症候群に特徴的な尿所見であり、糸球体から漏出した脂質が尿細管で円柱状に固まったものである。急性腎盂腎炎は細菌感染による炎症性疾患であり、脂質代謝異常を伴わないため脂肪円柱は出現しない。
3. [誤り]白血球円柱は急性腎盂腎炎の特徴的尿所見である。腎盂・腎実質の炎症により尿細管内に白血球が浸潤し、尿細管内で白血球が円柱状に凝集したものが白血球円柱である。これは上部尿路(腎盂・腎実質)の感染を示す重要な所見で、膀胱炎との鑑別に有用である。
4. [誤り]タンパク尿は急性腎盂腎炎でみられる尿所見である。腎実質の炎症により糸球体や尿細管が障害され、蛋白が尿中に漏出する。ただし、ネフローゼ症候群や糸球体腎炎のような大量蛋白尿ではなく、軽度から中等度(1〜2g/日程度)の蛋白尿であることが多い。