第05章 腎・尿器疾患 / A. 原発性糸球体腎炎
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Question
問題 363 急性炎症の全身症状として適切でないのはどれか。
  1. 1発熱不正解
  2. 2悪寒戦慄不正解
  3. 3全身浮腫正解!
  4. 4頻脈不正解
Explanation
解説
1. [誤り]発熱は急性炎症の最も代表的な全身症状である。炎症細胞から放出されるインターロイキン-1(IL-1)やTNF-αなどの炎症性サイトカインが血流を介して視床下部の体温調節中枢に作用し、体温のセットポイントを上昇させることで発熱が生じる。
2. [誤り]悪寒戦慄は急性炎症に伴う発熱の際に出現する典型的症状である。体温調節中枢のセットポイントが急激に上昇すると、現在の体温との差を埋めるために骨格筋の律動的収縮(ふるえ)による産熱反応が起こり、これが悪寒戦慄として自覚される。
3. [正解]全身浮腫は急性炎症の全身症状としては適切でない。全身浮腫は低アルブミン血症(ネフローゼ症候群、肝硬変、低栄養)、心不全、腎不全などの慢性的な病態で出現する症状である。急性炎症では限局性の浮腫(局所の炎症部位の腫脹)はみられるが、全身性の浮腫は通常みられない。
4. [誤り]頻脈は急性炎症の全身症状として一般的である。発熱により代謝が亢進し、体温1℃上昇につき脈拍が約10回/分増加する。また炎症性サイトカインによる交感神経系の刺激や、炎症に伴う循環動態の変化も頻脈を引き起こす要因となる。
Key Points
ポイント
  • 急性炎症の全身症状(全身反応)は、発熱、悪寒戦慄、頻脈、白血球増多、CRP上昇、赤沈亢進、全身倦怠感などである。全身浮腫は含まれない。
  • 局所症状と全身症状を区別する:急性炎症の局所症状は発赤・腫脹・熱感・疼痛・機能障害の5徴候である。全身症状は炎症性サイトカインの全身作用による。
  • 全身浮腫を呈する疾患を整理:ネフローゼ症候群(低アルブミン血症)、心不全(循環障害)、肝硬変(低アルブミン血症)、慢性腎不全(水・Na貯留)などの慢性疾患。
  • 重要用語: 急性炎症、全身症状、全身浮腫、発熱、悪寒戦慄 を正確に理解しておくこと。
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