1. [誤り]発熱は急性炎症の最も代表的な全身症状である。炎症細胞から放出されるインターロイキン-1(IL-1)やTNF-αなどの炎症性サイトカインが血流を介して視床下部の体温調節中枢に作用し、体温のセットポイントを上昇させることで発熱が生じる。
2. [誤り]悪寒戦慄は急性炎症に伴う発熱の際に出現する典型的症状である。体温調節中枢のセットポイントが急激に上昇すると、現在の体温との差を埋めるために骨格筋の律動的収縮(ふるえ)による産熱反応が起こり、これが悪寒戦慄として自覚される。
3. [正解]全身浮腫は急性炎症の全身症状としては適切でない。全身浮腫は低アルブミン血症(ネフローゼ症候群、肝硬変、低栄養)、心不全、腎不全などの慢性的な病態で出現する症状である。急性炎症では限局性の浮腫(局所の炎症部位の腫脹)はみられるが、全身性の浮腫は通常みられない。
4. [誤り]頻脈は急性炎症の全身症状として一般的である。発熱により代謝が亢進し、体温1℃上昇につき脈拍が約10回/分増加する。また炎症性サイトカインによる交感神経系の刺激や、炎症に伴う循環動態の変化も頻脈を引き起こす要因となる。