第05章 腎・尿器疾患 / A. 原発性糸球体腎炎
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Question
問題 362 急性糸球体腎炎の症状で誤っているのはどれか。
  1. 1高血圧不正解
  2. 2多尿正解!
  3. 3血尿不正解
  4. 4蛋白尿不正解
Explanation
解説
1. [誤り]高血圧は急性糸球体腎炎の主要症状の一つである。糸球体の炎症により糸球体濾過量が低下し、ナトリウムと水分が体内に貯留して循環血液量が増加するため血圧が上昇する。レニン-アンジオテンシン系の活性化も血圧上昇に関与する。
2. [正解]急性糸球体腎炎では多尿ではなく乏尿がみられる。糸球体の急性炎症により糸球体濾過機能が著しく低下し、尿量が400mL/日以下に減少する。乏尿により水分とナトリウムが体内に貯留し、高血圧や浮腫を引き起こす。尿量の回復は炎症の改善を示す良い指標となる。
3. [誤り]血尿は急性糸球体腎炎の最も特徴的な症状である。糸球体の炎症により赤血球が尿中に漏出し、コーラ色あるいは褐色の肉眼的血尿を呈する。顕微鏡的には赤血球円柱も認められ、糸球体性血尿の証拠となる。
4. [誤り]蛋白尿は急性糸球体腎炎の基本的症状である。糸球体の炎症により濾過膜の透過性が亢進し、蛋白質が尿中に漏出する。通常は中等度(1〜3g/日程度)の蛋白尿であるが、ネフローゼ症候群のような大量蛋白尿を呈することは少ない。
Key Points
ポイント
  • 急性糸球体腎炎の主要5徴候は、血尿(コーラ色の肉眼的血尿)、蛋白尿、浮腫、高血圧、乏尿である。多尿ではなく乏尿が正しい。
  • 成因と経過を理解する:A群溶血性連鎖球菌(溶連菌)感染後1〜3週間の潜伏期を経て発症する。免疫複合体が糸球体に沈着して炎症を起こす。
  • 検査所見:ASO高値、補体価(C3)低値、BUN・クレアチニン軽度上昇が特徴的である。
  • 重要用語: 急性糸球体腎炎、乏尿、血尿、溶連菌、高血圧 を正確に理解しておくこと。
急性糸球体腎炎の特徴内容
好発年齢3〜12歳(小児)
先行感染A群溶血性連鎖球菌
潜伏期1〜3週間
主要症状血尿・蛋白尿・浮腫・高血圧・乏尿
予後一般に良好(3ヵ月以内に完全寛解)
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