第05章 腎・尿器疾患 / A. 原発性糸球体腎炎
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Question
問題 361 ネフローゼ症候群の症状でないのはどれか。
  1. 1蛋白尿不正解
  2. 2高蛋白血症正解!
  3. 3高脂血症不正解
  4. 4浮腫不正解
Explanation
解説
1. [誤り]蛋白尿はネフローゼ症候群の診断基準の必須項目である。糸球体の透過性が亢進し、3.5g/日以上の大量の蛋白(主にアルブミン)が尿中に漏出する。この大量の蛋白漏出がネフローゼ症候群の一次的な病態であり、他のすべての症状はこれに続発する。
2. [正解]ネフローゼ症候群では高蛋白血症ではなく低蛋白血症がみられる。大量の蛋白尿により血清総蛋白が6.0g/dL以下、アルブミンが3.0g/dL以下に低下する。これがネフローゼ症候群の中心的な病態であり、浮腫や高脂血症などの他の症状を引き起こす原因となる。
3. [誤り]高脂血症(高コレステロール血症)はネフローゼ症候群の特徴的所見である。低アルブミン血症に対する代償反応として肝臓でのリポ蛋白合成が亢進し、総コレステロールが250mg/dL以上となる。血清は乳白色を呈することもある。
4. [誤り]浮腫はネフローゼ症候群の主徴である。低アルブミン血症により血漿膠質浸透圧が低下し、血管内から組織間隙へ水分が移行する。また腎でのナトリウム・水分の貯留も加わり、全身性の浮腫を呈する。重症例では胸水・腹水も伴う。
Key Points
ポイント
  • ネフローゼ症候群の四大徴候は、大量の蛋白尿(3.5g/日以上)、低蛋白血症(低アルブミン血症)、高脂血症(高コレステロール血症250mg/dL以上)、浮腫である。
  • 病態の流れを理解する:糸球体透過性亢進→大量蛋白尿→低アルブミン血症→膠質浸透圧低下→浮腫、および肝でのリポ蛋白合成亢進→高脂血症。
  • 小児では微小変化型(80〜90%)が多く予後良好、成人では微小変化型約35%、膜性腎症約25%である。
  • 重要用語: ネフローゼ症候群、低蛋白血症、高度蛋白尿、高脂血症、浮腫 を正確に理解しておくこと。
ネフローゼ症候群の診断基準基準値
蛋白尿3.5g/日以上
血清総蛋白6.0g/dL以下
血清アルブミン3.0g/dL以下
総コレステロール250mg/dL以上
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