1. [正解]気管支拡張症では気管支壁の筋性成分と弾性成分が破壊され、気管支腔が異常に拡張した状態となる。
この変化は不可逆的であり、一度拡張した気管支は元に戻らない。
繰り返す気道感染や気道閉塞により気管支壁が破壊・線維化して永続的に拡張するのが本疾患の本質的な病態である。
2. [誤り]気管支拡張症の原因として重要なのは小児期の重症気道感染(肺炎・百日咳・麻疹など)であり、小児喘息の既往とは直接的な関連は薄い。
免疫不全、線毛運動の機能異常、慢性副鼻腔炎も原因として知られている。
3. [誤り]気管支拡張症では喀血をきたすことがある。
拡張した気管支壁に走行する血管が気道の炎症により破綻して血痰・喀血を認める場合があり、時に大量喀血による窒息で死亡することもある。
4. [誤り]気管支拡張症の治療は短期投与のみでは不十分であり、長期的な管理が必要である。
急性増悪時には抗菌薬を投与するが、マクロライド系抗菌薬の少量長期投与が喀痰量を減少させる効果があり、体位ドレナージによる排痰も重要な治療法である。