第04章 呼吸器疾患 / D. その他の呼吸器疾患
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Question
問題 354 肺癌患者にみられる所見と浸潤部位の組合せで正しいのはどれか。
  1. 1嗄声————交感神経不正解
  2. 2顔面浮腫——上大静脈正解!
  3. 3縮瞳————反回神経不正解
  4. 4腰痛————横隔神経不正解
Explanation
解説
1. [誤り]嗄声は反回神経(迷走神経の枝)の浸潤により声帯麻痺が生じて出現するものであり、交感神経の浸潤ではない。 交感神経の浸潤で生じるのはホルネル症候群(縮瞳・眼裂狭小・眼球陥凹・無汗症)である。
2. [正解]肺癌が上大静脈を圧迫・浸潤すると静脈還流障害が生じ、上大静脈症候群として顔面浮腫・頸静脈怒張・上肢浮腫が出現する。 上半身からの静脈血が心臓に還流できなくなることで、顔面や上肢にうっ血性の浮腫が生じる。
3. [誤り]縮瞳はホルネル症候群の所見であり、交感神経(星状神経節)への浸潤で生じる。反回神経の浸潤ではない。 反回神経浸潤で生じるのは嗄声であり、選択肢1と3で嗄声と縮瞳の浸潤部位が入れ替わっている。
4. [誤り]横隔神経が浸潤されると横隔膜麻痺(横隔膜挙上)が生じるのであり、腰痛とは直接関連しない。 腰痛は骨転移(腰椎転移)などで生じうるが、横隔神経浸潤の症状ではない。 | 所見 | 正しい浸潤部位 | |:---|:---| | 嗄声 | 反回神経(迷走神経の枝) | | 顔面浮腫 | 上大静脈 | | 縮瞳 | 交感神経(星状神経節) | | 横隔膜挙上 | 横隔神経 | <p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 肺癌の所見と正しい浸潤部位</p>
Key Points
ポイント
  • 顔面浮腫は上大静脈の圧迫・浸潤による上大静脈症候群の所見であり、この組合せが正しい。嗄声は反回神経、縮瞳は交感神経、横隔膜挙上は横隔神経の浸潤で生じる。
  • 肺癌の浸潤部位と所見の正しい対応関係は国試頻出事項であり、特に嗄声(反回神経)と縮瞳(交感神経)の区別が重要である。
  • 重要用語: 上大静脈症候群, 顔面浮腫, 反回神経, 交感神経, 横隔神経 を正確に理解しておくこと。
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