1. [誤り]肺癌が壁側胸膜や胸壁に直接浸潤すると胸痛が生じる。
進行癌では持続性の鈍痛がみられ、骨転移による疼痛も出現しうる。
2. [正解]**正しい(関係のないもの)。** 吐血は食道・胃・十二指腸などの上部消化管からの出血が口腔から排出されるものであり、肺癌の症状ではない。
肺癌による気道からの出血は喀血として現れ、咳とともに血液が喀出される。
吐血と喀血は出血の起源が異なり、吐血は暗赤色で食物残渣を含むのに対し、喀血は鮮紅色で泡沫状であることが多い。
3. [誤り]肺癌(特に左肺門部の腫瘍)が反回神経に浸潤すると声帯麻痺をきたし、嗄声(声がれ)を生じる。
左反回神経は大動脈弓を迂回して走行するため、左肺門部の腫瘍やリンパ節転移により障害されやすい。
4. [誤り]肺癌が胸膜に播種すると癌性胸膜炎をきたし、胸水が貯留する。
胸痛は認めないことが多く、胸水の圧迫による胸部違和感や呼吸困難で発見されることが多い。
| 症状 | 肺癌との関係 | 機序 |
|:---|:---|:---|
| 胸痛 | あり | 胸壁・壁側胸膜への直接浸潤 |
| 吐血 | なし | 上部消化管出血であり肺癌とは無関係 |
| 声がれ(嗄声) | あり | 反回神経への浸潤による声帯麻痺 |
| 胸水 | あり | 癌性胸膜炎による胸水貯留 |
| 喀血 | あり | 気道内腫瘍からの出血 |
<p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 肺癌と各症状の関係</p>