第04章 呼吸器疾患 / B. 閉塞性呼吸器疾患
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Question
問題 326 次の症例について、「80歳の男性。毎日40本の喫煙を60年続けている。咳、痰、労作時の息切れを訴えている。胸部エックス線検査では胸水や腫瘤陰影は認めない。」感冒に罹患後、熱はないが呼吸困難が悪化した。また、経皮酸素飽和度の低下を認めた。最も有効な対応はどれか。
  1. 1経過観察する。不正解
  2. 2消炎鎮痛薬を投与する。不正解
  3. 3副腎皮質ステロイド薬を投与する。正解!
  4. 4気管挿管を行う。不正解
Explanation
解説
1. [誤り]呼吸困難の悪化と酸素飽和度の低下が認められるCOPD急性増悪に対して、経過観察のみでは不適切である。 積極的な治療介入が必要な状態である。
2. [誤り]消炎鎮痛薬(NSAIDs)はCOPD急性増悪の治療としては有効でない。 むしろアスピリン喘息のリスクがある場合には気道症状を悪化させる可能性もある。
3. [正解]COPDの急性増悪(感冒後の呼吸困難悪化・酸素飽和度低下)に対して、副腎皮質ステロイド薬の全身投与が最も有効な対応である。 気管支拡張薬に加えて全身性ステロイドの短期投与が推奨され、気道の炎症を速やかに抑制する。 COPDの急性増悪は感染症(かぜ症候群、肺炎など)を契機に発症することが多い。 酸素療法も併用するが、高濃度酸素投与はCO2ナルコーシスのリスクがあるため注意が必要。
4. [誤り]気管挿管は重症呼吸不全で非侵襲的陽圧換気(NPPV)が無効な場合の最終手段である。 まずは薬物療法(ステロイド、気管支拡張薬)と酸素療法を行い、段階的に対応する。
Key Points
ポイント
  • COPDの急性増悪時には副腎皮質ステロイド薬の全身投与が最も有効な治療である。感冒を契機とした増悪は頻度が高く、早期介入が重要。
  • COPD患者への高濃度酸素投与はCO2ナルコーシスのリスクがあるため、慎重な酸素投与が求められる。
  • 重要用語: COPD急性増悪, 副腎皮質ステロイド, CO2ナルコーシス, 酸素療法 を正確に理解しておくこと。
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