第04章 呼吸器疾患 / B. 閉塞性呼吸器疾患
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Question
問題 312 肺気腫について正しいのはどれか。
  1. 1漏斗胸がみられる。不正解
  2. 2呼吸音が減弱する。正解!
  3. 3吸気が延長する。不正解
  4. 4残気量が減少する。不正解
Explanation
解説
1. [誤り]肺気腫では肺の過膨脹により胸郭の前後径が増し、樽状胸(ビール樽状胸郭)がみられる。 漏斗胸は胸壁の先天的変形(胸骨が陥凹する状態)であり、肺気腫とは関連しない。
2. [正解]肺気腫では肺胞壁が破壊されて含気量が増加するため、聴診上呼吸音が減弱する。 肺の過膨脹により正常な肺胞構造が失われ、呼吸音の伝達が低下するためである。 呼吸音減弱は肺気腫の重要な聴診所見であり、呼気の延長とともに聴取される。
3. [誤り]肺気腫では気道閉塞により呼気が延長するのであって、吸気が延長するわけではない。 閉塞性換気障害では呼気時に気道が虚脱しやすく、空気の排出に時間がかかる。
4. [誤り]肺気腫では肺胞の過膨脹と破壊により残気量は増加するのであり、減少ではない。 呼気時に肺から排出しきれない空気が残るため、残気率が上昇する。 | 肺気腫の所見 | 正 | 誤 | |:---|:---|:---| | 胸郭 | 樽状胸 | 漏斗胸 | | 呼吸音 | 減弱 | 増強 | | 呼気時間 | 延長 | 短縮 | | 残気量 | 増加 | 減少 | <p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 肺気腫の所見(正誤の整理)</p>
Key Points
ポイント
  • 肺気腫の所見:樽状胸(漏斗胸ではない)、呼吸音減弱、呼気延長(吸気ではない)、残気量増加(減少ではない)。いずれも正誤の取り違えが出題されやすい。
  • 呼吸音減弱は肺気腫と気胸の両方でみられるが、肺気腫では両側性・慢性経過、気胸では片側性・急性発症という違いがある。
  • 重要用語: 呼吸音減弱, 樽状胸, 呼気延長, 残気量増加 を正確に理解しておくこと。
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