第04章 呼吸器疾患 / B. 閉塞性呼吸器疾患
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Question
問題 307 「45歳の男性。労作時の呼吸困難、咳嗽、喀痰を主訴に来院した。胸部の聴診で呼吸音は減弱し、視診上、口すぼめ呼吸がみられ、呼吸機能検査で1秒率の低下を認めた。」この症状の原因はどれか。
  1. 1気 胸不正解
  2. 2肺気腫正解!
  3. 3肺水腫不正解
  4. 4間質性肺炎不正解
Explanation
解説
1. [誤り]気胸では患側の呼吸音減弱を認めるが、口すぼめ呼吸や1秒率の低下は特徴的所見ではない。 気胸は突然の胸痛と呼吸困難で発症し、慢性的な咳嗽・喀痰は通常認めない。
2. [正解]労作時呼吸困難・咳嗽・喀痰・呼吸音減弱・口すぼめ呼吸・1秒率低下は、いずれも肺気腫(COPD)の典型的な所見である。 肺胞壁の破壊により含気量が増加して呼吸音が減弱し、気道虚脱を防ぐために口すぼめ呼吸を行う。 1秒率の低下は閉塞性換気障害を示す指標であり、呼気時の気流制限を反映している。 45歳男性で喫煙歴がある場合、肺気腫の可能性が高い。
3. [誤り]肺水腫では肺うっ血により湿性ラ音が聴取されるが、呼吸音減弱や口すぼめ呼吸は主体ではない。 1秒率の低下よりも、ガス交換障害が主な病態である。
4. [誤り]間質性肺炎では拘束性換気障害(肺活量低下)が主体であり、1秒率は保たれるかむしろ上昇する。 乾性咳嗽が特徴であり、膿性の喀痰は通常認めない。
Key Points
ポイント
  • 呼吸音減弱・口すぼめ呼吸・1秒率低下の組み合わせは肺気腫(COPD)を強く示唆する所見の組み合わせであり、臨床問題で頻出のパターンである。
  • 間質性肺炎は拘束性障害(肺活量低下)、肺気腫は閉塞性障害(1秒率低下)という違いを押さえておく。
  • 重要用語: 肺気腫, 口すぼめ呼吸, 1秒率低下, 閉塞性換気障害 を正確に理解しておくこと。
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