1. [正解]肋間神経ブロック後に突然の咳・胸痛・呼吸困難が出現した場合、注射針が胸腔に達して肺を穿刺したことによる気胸が最も考えられる。
肋間神経は肋骨下縁を走行しており、ブロック時に針が深く入りすぎると壁側胸膜・臓側胸膜を貫通して肺を損傷しうる。
胸膜に神経があるため突然の痛みを訴え、その後空咳や息苦しさが出現する。
肺に基礎疾患がなければ重篤な気胸になることはまれであり、速やかに医療機関を受診させる。
2. [誤り]気管支喘息発作はアレルゲン曝露や気道過敏性に関連して生じるものであり、肋間神経ブロックの手技とは直接関連しない。
喘息発作では喘鳴が特徴的であり、突然の胸痛で始まることは少ない。
3. [誤り]急性心筋梗塞は冠動脈の急性閉塞によるものであり、肋間神経ブロックの合併症としては生じない。
胸痛の性状も前胸部の絞扼感が中心であり、手技直後に発症する因果関係は考えにくい。
4. [誤り]解離性大動脈瘤破裂は大動脈壁の中膜の解離によるものであり、肋間神経ブロックの合併症としては通常生じない。
背部の激痛(引き裂かれるような痛み)が特徴であり、手技との関連はない。